「Re:mama」に込めた想い 〜もう一度、社会とつながる〜

「本当は、もっと働きたい。でも、現実はそんなに甘くない。」
子育て中の友人たちと話していると、そんな言葉をよく耳にします。
スキルもやる気もあるのに、育児や家庭の事情で思うように働けない。制度や環境の壁にぶつかって、諦めざるを得ない人たちがたくさんいます。

たとえば、小さなお子さんがいると、再就職のハードルは一気に上がります。面接の段階で「急なお休みが多くなるのでは」と懸念され、そもそも選考にすら進めない。ようやく保育園に申し込もうにも、「すでに働いている方が優先」といった制度の矛盾に直面する——そんな声をたくさん耳にしてきました。

さらに「小1の壁」という、もうひとつの大きなハードル。

小学校に上がると、保育園のような長時間保育がなくなり、学童にも制限がある。学校行事や長期休暇、急な呼び出しなどで、仕事との両立はさらに難しくなります。

「やっと仕事に慣れてきたと思ったら、また働けなくなるかもしれない」。そんな不安から、働き続けることを諦めてしまうケースも少なくありません。

でも、私の周りには、そんな状況でも育児の合間をぬって驚くほどのパフォーマンスを発揮している女性たちがいます。むしろ「限られた時間だからこそ、効率よく、集中して結果を出す」という姿勢は、働き方の新しいスタンダードになっていくべきだと感じています。

私が今勤めている会社では、リモートワークや柔軟な時間設定が当たり前の文化として根付いており、それが「育児中だから活躍できない」という思い込みを覆してくれました。

だからこそ、「Re:mama」を立ち上げようと決めました。

「Re:」には、“再び”という意味のほかに、「返信」や「つながり直す」というニュアンスもあります。
そして「mama」は、母であること、家族を大切にすること、人生の新しいステージにいること——そんな意味を込めました。

社会と、もう一度つながる。
自分のスキルや経験に、再び自信を持つ。
そんな「Re:」が集まる場所にしたいと思っています。

そしてなにより、いま“埋もれている”女性の力を、社会の力に変えていく。
それができれば、日本全体がもっと強く、やさしくなれると信じています。

Re:mama 代表
徳山 友紀

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